景色のいい住宅街の急坂 / 兵庫県芦屋市

魚屋道の話が出たので、訪れたのは年始ですが、この際なので芦屋の坂道も取り上げておこうと思います。
ちなみにここは、魚屋道からも遠くなく、LINEトラベルjpの記事『古道・魚屋道で神戸の眺望を楽しむ!甲南山手駅界隈 眺望坂めぐり』で取り上げるかどうか迷った坂道でもあります。


写真1

いきなりですが、坂下からの様子です。(写真1)
ここは、甲南女子中学校・高等学校からすぐの場所にあります。
名前はない坂なので素通りしてもいいのですが、この坂道風景をみたらやはり坂道マニアとしては歩かざるをえないですよね。(笑)


写真2

そんなわけで坂道を上ってみました。(写真2)
ドーナツ型の舗装が施されていることからも急坂とはわかっていましたが、いざ歩いてみるとかなりの勾配でしたね。
気になりスマホアプリで勾配具合を測ってみると27.3%ということでした。
これはかなりの急坂ですね。


写真3

写真2にも写っていましたが、勾配が急なためか階段も併設されていましたね。
こういうパタンはそれほどないはず。(写真3)


写真4

ずんずんと坂道を上り、けっこう上の方まできて坂下方向をみてみると、高低差もかなりあったので、なかなかの景色が広がっていました。(写真4)
芦屋の街並みとともに遠くには、あの高層団地群も見えていましたね。


写真5

しかも坂道はここからカーブしてまだ続いていました。(写真5)
このカーブ具合もいいですし、左側の石垣との兼ね合いも。


写真6

いちおうカーブ直前の場所から坂下方向を見てみました。(写真6)
右側の土地がちょうど更地になっていたので、神戸市の街並みもよく見えていましたね。
建物が建つともう経験できないというかしばらく見られない風景かも。


写真7

もうすこし上って坂道を堪能してみてます。(写真7)
カーブ具合と眼下の景色をですね。
とにかくこのカーブしてのぼるところは、車であればかなり大変そうなポイントかもなあと。


写真8

そんなわけで、坂上までやってきて再び坂下方向を見てみました。(写真8)
ここからだと坂道の勾配具合やら高低差具合わかりやすいんじゃないですかね。
しかもなにげにY字路にもなっていて、そういう視点でみても興味深いですね。

ということで、今後もこういう無名坂も取り上げていければなあと思いつつ、今回はこんな感じです。

地図
兵庫県芦屋市三条町

※この記事は、以前に「東京坂道さんぽ」で書いたものをこのサイトに移行したものです。日付は公開当時のものとしています。

甲南女子中学校・高等学校に隣接している階段 /兵庫県神戸市東灘区+芦屋市

今回は、兵庫県の甲南女子中学校・高等学校の北東側に隣接している階段のことでも。
いちおう、LINEトラベルjpの記事「古道・魚屋道で神戸の眺望を楽しむ!甲南山手駅界隈 眺望坂めぐり」でも取り上げた無名階段ですが、たまには詳しく取り上げてみようというわけです。


写真1

まずは、坂下あたりのものなど。(写真1)
階段自体はもうすこし坂上にあるんですが、ここは写真1のとおり、急坂と階段が一緒にある場所だったんですよ。
ここからみると、高低差具合とか傾斜具合とかわかりやすいですよね。


写真2

さらに坂を上り、写真1でも見えていた校内の煙突のようなものがついた建物のそばまでやってきて、さらに坂上方向を見てみました。(写真2)

坂上はまだすこし上に見えていますね。
ちなみに、このあたりで、スマホの傾斜測定アプリで傾斜具合を測ったところ、勾配22.8%という数値となりましたね。
けっこうな勾配ですが、このあたりには東京でよく見かける勾配具合を示す案内標識なかったですね。というかこのあたりは急勾配の坂道ばかりなので、案内標識つけていたらきりがなさそうですが。


写真3

写真2と同じ位置より、甲南女子中学校・高等学校の校内に建っている謎の建築物を撮ってみました。(写真3)
なおLINEトラベルjpの記事を書く時は余力がなくて気が付かなかったのですが、今回のブログにあわせて調べてみたところ、この建築は講堂のようで、なんと建築家の村野藤吾氏が設計したものなんだそうです。
このことは建築MAP系の本には書かれていないのですが、神戸市のHPにさらりと書かれてありましたね。
(→神戸市:神戸市所在の文化財建造物の登録(国登録有形文化財)
※市のHPなので、すぐにアドレスが変わるかもしれないので、あしからず。


写真4

で、こちらが階段ですね。(写真4)
この南北の道があまりに急勾配だったため、この階段がつくられたのか、もともと崖だったのを道をとおすために階段にしたのかは不明ですが、いろいろ想像は膨らみますね。


写真5

写真4と同じ位置より、坂下方向というか海側を眺めてみたものです。(写真5)
ここからでも、坂下とはけっこうな高低差があるためか、海辺の市街地がすでに見えていましたね。
ちなみにこの道路は、芦屋市と神戸市のちょうど境にありますね。
左側が芦屋市で、右側が神戸市という具合です。
ただ正式な境界がどこなのかまでは、市役所にいかないとわからないので、気になる方はそちらで聞いてくださいな。


写真6

で、最後は、LINEトラベルjpの記事にも載せた階段上からの風景ですね。(写真6)
ただここでは記事と違い縦アングルで撮ったものを載せてみました。

とにかく坂道に階段、そして神戸の市街地の風景に村野藤吾の建築と、ある意味好みなものがぎゅっとつまっている場所でもあるので、またそのうち再訪して、ぼんやり景色を眺めてみたいと思っていますよ。

ということで、今回はこんな感じです。

※この記事は、以前に「東京坂道さんぽ」で書いたものをこのサイトに移行したものです。日付は公開当時のものとしています。

魚屋道(ととやみち)と坂道 / 兵庫県神戸市東灘区

先月のことになりましたが、LINEトラベルjpの記事にて『古道・魚屋道で神戸の眺望を楽しむ!甲南山手駅界隈 眺望坂めぐり』と題して、魚屋道と界隈の無名坂を取り上げてみましたので、よかったらどうぞ。

魚屋道と書いて「ととやみち」と呼びます。
理由は記事に書いたとおりです。
ここは、名前のある坂道というよりは、古道なので、記事のような体裁にしてみました。
記事に取り上げたように、このあたりはJRの線路を超えて山側のほうを歩いていくと、神戸でも有数(もしかしたら全国でも?)な海の見える坂道になっている場所が多く、それに重ねるように古道もあったので、ちょうどよい機会なのでいろいろ調べてみたというわけです。

まあ地元でもとりわけ馴染みのある場所のひとつではあるんですけど、調べていくと意外とネットなどにあがっている情報が少なめだったのには驚きましたね。

やはりこのあたりは、住宅と地元に密着した学校が多いので、あまり観光でくる人は少ないというのもあるのかもしれないですね。

そんなわけで、ここからはいつものおまけ写真です。


写真1

これは魚屋道と阪急電車の線路が交差するあたりに隣接している記事でもさらりと取り上げた森稲荷神社の境内の様子ですね。(写真1)
正面の建物は拝殿で、記事でもふれた本殿はこの奥にあります。


写真2

こちらは、魚屋道の眺望坂部分に隣接している甲南女子大学の正門を魚屋道側から見たものですね。(写真2)
ここもかなりの坂道になっていました。
坂道をさらにのぼって行きたかったのですが、さすがにここから奥は女子大構内ということで中に入る勇気はありませんでした。


写真3

最後は、記事でもふれた特に名前はないけれど、甲南女子中学校・高等学校の生徒たちの間では「地獄坂」と呼ばれている坂道の坂下からの風景です。(写真3)
記事では坂上からの景色の写真を載せましたが、ここでは坂下からのものでも。
この写真だと坂道の勾配具合もわかりやすいんじゃないですかね。

ということで、今回はこんな感じですが、魚屋道の続きも含めてLINEトラベルjpの記事で取り上げた坂道以外にも気になる場所がいくつかあったので、またそのうちこのブログなりインスタなりでぼちぼち取り上げていこうかなとは思っています。

関連リンク:
→ 古道「魚屋道」の登山道を歩いてみる/兵庫県神戸市東灘区 – 東京坂道さんぽ

※この記事は、以前に「東京坂道さんぽ」で書いたものをこのサイトに移行したものです。日付は公開当時のものとしています。

ヴォーリズの時計台と甲山への坂道 /兵庫県西宮市

以前書いた「とある街の風景271(西宮の甲山森林公園をぶらりと)」の続き的な話ですが、甲東園と関学(=関西学院大学)の間におもしろい坂道と建築があったので、忘れないうちにとりあげておこうと思います。


写真1

まずはこれですかね。(写真1)
場所は西宮市で、関学の正門へとつながっている道ですね。

写真1でいえば、奥のほうに関学があるんですが、実はここ写真ではわかりにくいんですが坂道になっているんですよ。(写真右側のレンガ花壇をみると傾斜具合わかるかもです。奥に向かってのぼる傾斜具合でした。)
しかも、よくみるとそのさらに奥にこんもりとした山が見えてますよね。
これがなんと、とある街の風景271の記事でも取り上げた甲山なんですねえ。

実はこの写真撮った時は、例の地すべり館に行く途中だったので(ブログの記事を書く前ですね)、目の前の道の傾斜具合に惹かれてぱちりとしたものだったんですが、最近見直してみると、アレレなんか写っているぞという感じだったのです。(汗)

そこで調べてみるといくつかおもしろい事実がわかりました。


写真2

それがこの写真2ですね。(写真2)
これも関学の構内で、記念がてらなにげに撮ったものです。(笑)
関学といえば、知っている方も多いかもしれませんが、正面の時計台の建物が有名なので、この日も撮ったのですが、その後ろにはしっかりと甲山が写っていたんですよ。

ちなみに、この時計台はウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計ということくらいは知っていたのですが、さらに調べていくと、どうやらこの時計台、キャンパス内の校舎配置にも哲学があるようなのですが、それに加えて、キャンパス外についても甲山を借景となるように配置してつくられているようなのですよ。

それで、写真2のような景色が撮れたというわけなのですね。
ただ、手前のキャンパス外の坂道もそうしてつくられたかはいまのところきちんと調べていないので不明ですが、おそらく大学がつくられた時に、同時に整備された可能性もあるので偶然ではないかもですね。


写真3

せっかくなので、近くにも行ってぱちりと。(写真3)
近くからみると堂々としたつくりに加えて、ヴォーリズが手がけたにおいみたいなものは感じられたかもです。
まあ、大学のシンボル的建物なので、堂々としているのは当たり前といえばそうなのですけどね。

ということで、今回はこんな感じです。

地図
兵庫県西宮市上甲東園3あたり

関連リンク:
西宮の甲山森林公園をぶらりと【とある街の風景271】/西宮市甲山町 – 東京坂道さんぽ

※この記事は、以前に「東京坂道さんぽ」で書いたものをこのサイトに移行したものです。日付は公開当時のものとしています。

北野町広場へと上る階段 /兵庫県神戸市中央区北野町

さてさて、前回はなかなか激しい震災時の写真をたくさんお見せしてしまいましたが、今回はせっかくなので、震災遺構めぐりのついでに神戸の坂道散歩をしたときにまわった坂道などを紹介してみたいと思います。
ただ、いくつかの神戸の坂道については、みちくさ学会の記事「関西坂道ツアー(前編)」で、取り上げていたりしますので、今回は、その他の坂道ということで。


写真1

まずはこちらの無名階段の坂下からの様子など。(写真1)
場所は、タイトルにもあるとおり、北野町広場という、わかりやすくいえば、異人館街にある風見鶏の館に面している広場があるのですが、そこへと上るための階段がなかなかいい感じでしたので、ちょっと取材してみることにしました。
見た目はすごく人工的ですが、奥に六甲山の山肌というか樹々が見えているとおり、このあたりは斜面地にあるエリアなので、自然の地形による高低差の場所にこの階段を通したものと思われます。


写真2

ちなみに写真1のすぐ右側にも、こんな感じで坂道がありましたよ。(写真2)
しかも、今回現地には下調べせずふらりと寄ってしまったのでその存在に気がつかず無念だったのが、この場所の南側(海側)にある北野坂の坂上あたりからこのあたり(もしかしたら奥の坂上のほうまで?)までの階段を含む坂道に、”トーマス坂”という名前がつけられていたのですよ。
なので、こちらの坂道については、またそのうちにということで。。


写真3

次は、階段をすこし上り、坂下のほうを見てみたものです。(写真3)
このあたりで建物1階分くらいの高低差はありそうですかね。
そして、坂下には、トーマス坂がちらりと・・。


写真4

さらに階段を上り、坂上あたりがちらりと見える場所までやってきました。(写真4)
右側に、風見鶏の館が、ちらりと見えていましたよ。
しかも、遠くのほうに六甲山の山並みも。
こうしてみるとやっぱり山近いですね。


写真5

そんなこんなで、坂上あたりまでやってきました。(写真5)
正面に見えている建物と比べてみると、どうやら建物2階もしくは3階分くらいありそうな感じでした。
またこの階段からの景色でいえば、ちょっとくらい階段の軸線方向に海でも見えていてもいいはずなのですが、隣接する敷地内の樹々や建物のおかげで海どころか視線が抜ける場所もありませんでした。(ただ、北野町広場内には、ここ以外に景色が開けている場所もありますのであしからず。)


写真6

そして、最後におまけで、すぐそばに見えていた風見鶏の館です。
ちなみに、Wikipediaにも書いてあるとおり、この風見鶏の館は当初の居住者の名から旧トーマス邸、旧トーマス住宅とも呼ばれているそうで、そういうことから、さっきの写真3でもでてきた坂道にトーマス坂と名付けられたと考えてよさそうですね。

ということで、今回は、思い出してみてもこのブログ初の関東園以外の坂道を紹介してみたわけですが、これからも、たまに東京近郊以外の場所(とくに東京以外に土地勘のある神戸、関西)の坂道も散歩したときは、あわせて取材もして、このブログで取り上げられたらなあとも思っていますので、よろしくです。

地図
兵庫県神戸市中央区北野町3-11あたり

※この記事は、以前に「東京坂道さんぽ」で書いたものをこのサイトに移行したものです。日付は公開当時のものとしています。

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