坂道について(概論)

坂(坂道)について定義してみると以下のようなことが挙げられます。

①坂(坂道)とは、傾斜している道のことで、一般的には山や台地、高台に上ったり下りたりする道路のこと。そのため世界的に傾斜地の上に計画された街には坂道が多い。

②坂(坂道)には名前を持っている坂道と名前のない坂道(いわゆる無名坂)がある。

③坂(坂道)の形状。
・急勾配の坂道: 坂の傾斜が急で、上るのも下るのもたいへんな労力のいる坂道。
・緩勾配の坂道: 坂の傾斜が緩く、上りやすく下りやすい坂道。
・曲がりくねった坂道: カーブしている見通しの悪い坂道。
・直線的な坂道: 直線的で見通しもよい坂道。
・階段:坂道の一種ともいえます。急勾配の坂道が階段になるケースが多い。

④坂(坂道)といえば道路で、例えば道路のないただの土地(例えば山や崖)の斜面は坂道ではない。
なお坂道研究家の横関英一(1900年生)によれば”坂は人間の経済活動に必要な道路でなくてはならない”、また”神社仏閣、私有地の階段や坂も坂名のあるものを除いては、坂として扱わないとする”と自著で語っておられましたが、自分の場合はそこまで限定せず、神社仏閣、私有地の階段や坂も無名坂として取り上げています。これは例えば、六本木ヒルズ内の階段や坂道などがわかりやすいと思います。施設内には建物と外構が一体となった経済活動に必要な計画された良い坂道や階段があるからです。

参考写真:


写真1(急勾配の坂道)


写真2(坂名のある階段)


写真3(山や崖の斜面)


写真4(六本木ヒルズ内の階段)

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